辺境・近況:シャネルが支える若手芸術家支援プロジェクト

 


CHANEL Pygmalion Days - CHANEL NEXUS HALL - CHANEL GINZA

 

 

前にもちょっと書いたのですが

フィンランドに留学していた時、出会った方々の一人に

カルティエ財団の奨学金をもらって、フィンランドの芸術学校に

留学していた「松井えり菜」さんに出会った。

 

当時みせてもらった絵の中で

特に衝撃だったのが「エビチリ大好き」

http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/faculty/matsui-erina/

 

 

カルティエ財団;

http://www.mmm-ginza.org/museum/special/backnumber/0606/special03.html

 

 

 

欧州の老舗ブランドは、芸術家を支える財団をもっているケースが

多いのを知って、シャネルの日本で行っているプログラムを知った。

それから時々抽選であたったら、演奏会に参加。

 

さて今回は、シャネルが支えるシャネル・ネクサス・ホールの若手芸術家支援プロジェクトであるCHANEL Pygmalion Daysマスタークラスの演奏会に参加。

 

今後の活躍が期待される次世代のヴァイオリニストによる演奏(公開練習)を聴いてきたのですが、マスタークラスを通してヴァイオリニストがいかにプロとして誕生していくか。

ほんの一部だけみても、非常に感化されました。

 

 

特にマスタークラスの先生である桐朋学園大学副学長・教授辰巳明子氏がコメントしていたことが、印象的でした。

いろんないい演奏があるけど、結局お客さんの好みがとっても大事。好みを決めるのは演奏内容であったり、演奏者の人柄や表現に惹かれたりするもの。なので若き演奏者は、人柄をもっともっとみがいていくことが本当に重要。

 

CHANEL Pygmalion Daysマスタークラスに選ばれている若き演奏家たちは、すでにこの時点で特別な存在。けど演奏において直さないといけない部分は本当にたくさんある。指摘してもきりがないのだけど、指摘してなおすと、見違えるように変わる。だから指摘している。

 

演奏家の技術は若年化しております。ちょっと前までは高校生ができた技術を、今では中学生ができたり、逆に中学生ができた技術を、今では小学生ができたりと技術の進化は本当に激しくなってきている。

さらに演奏家はアジアでの発展がおおきくなってきている。

 

しかしながら、演奏は技術だけではなく、人柄や努力も大事。ここが昔とあまりかわっておらず進化していない。なので若き演奏家たちにとってこれからもっともっと磨いていかなければならない部分です。

 

:ヴァイオリンは弦をひくのでなく、空気を響かせること。

 

;ヴァイオリンの演奏においても、いろんなことに興味をもって行動することで演奏に深みや多様性が増します。視野を大きくもつことが大事です。なので、オペラを見に行ったり、オーケストラを観に行ったりして、実際に自分がヴァイオリニストとして演奏に参加しても、イメージできていることで、いろんなことにチャレンジできるもの。

 

上記にて、先生がいろいろ指摘していることは、

どんな業界であっても、どんな職種であっても、どんな人生であっても、

なんでも応用がきく普遍的なことだと思ったかな。

 

 演奏途中で、先生が「音が水っぽい」と指摘した内容について、

生徒は水っぽくならないように考え、そして演奏する場面がありました。

 

どうしたら演奏が「水っぽく」ならないのか

自分なりに具体的な想像力/技術/表現力がないと

すぐには対応できないもの。

 

指摘する先生も、答えようとする生徒もちょっと違う世界を垣間みた瞬間でした。

もちろん、演奏も素晴らしかったです⭐️