白山白川郷100kmウルトラマラソン:40km-100kmの記録と記憶
一眼レフを40km地点に預けてからの記憶と記録
40-50kmは下り。
50km-60km白川郷の合掌作りの村中を走り抜け、
60km-70kmは行きの下ったスーパー林道を折り返し、
70km-はスタートから登ってきたスーパー林道を下りゴールとなります。
40kmで休憩していたらこばやしさんに遭遇!
お互い気合いをいれながら出発。
出発後、すぐに一位の方が折り返しで登ってきたのに出会う。
うあー、これはちょっとペースが遅すぎかもと危機感がつのる。
そのあと2位の方がいて、すぐ後に北川さんに出会う!
おおー、と歓喜がこみ上げるとともにハイタッチ。
「2位はちょっと前!追いつけます!」とかけ声をかける。
と同時に自分にも気合いをいれて、下りでペースはあげないように
きをつけつつも、なるべく下りにかかる足への負担を考えながら
ペースをちょっとだけあげる。
もうちょっとしたら尾山さんも折り返しで出会う。
「このペースで登ってくるとは、尾山さんすごい!」と
歓喜高まるとともにハイタッチ。
尾山さんから「ナイスラン」というかけ声をいただく。
サロマ湖ウルトラマラソンのときにも同じように
「ナイスラン」と声をかけて頂いたことを思い出し、
気合いを入れ直す。
40km-50kmは順調に走り抜け、
やっと平坦なとこにでたと喜んだいた50km-60km白川郷。
しかしけっこうアップダウンがあるのを走りながら気がつく。。
これが結構つらいけど、観光客がいる中を走っているので、
いろいろ応援を頂き元気をもらう。
(応援されちゃうとつらそうに走るよりも、楽しんではしっているように自分をもっていくので、非常にありがたいです(笑)
60kmー70kmは行き下ってきたスーパー林道を今度は登っていくコース。
予定ではここを歩き通す!と決めていたのですが、71.8kmに関門があることを
ここで初めて知る。。
56.0km地点で、お昼の12時10分。
次の関門となる71.8km地点には14:40までにいかないとならない。
つまり、15.8kmを2時間半で走り抜く必要があることにこの時点で気がつく。
となると60km地点には2時間前にはつかないとかなり厳しいと感じる。
というのも60km-71.8kmはとてつもない坂道がずーっと続くから。
通常であればkm/5-6minでいけば10kmは一時間くらいで到着できるので15.8kmを2時間半で走り抜くのは余裕に思うのですが、
*1
を鑑みると、関門通過が非常にやばいと感じる。
また僕は歩く速度がとてつもなく遅いので、歩いて登ってしまったら絶対に関門に間に合わないと仮定し、走れるとこは走ろうと決意(当初、歩き通す予定が。。)
これは本当につらかった。
まず足が痛いけど、その痛みを頭の中から消し去る作業をしつつ、500mごとを目標としてのぼっていく作業をくりかえすから。
またエイドで水などがおいてあるけど、飲み過ぎるとお腹タプタブになるので、水はなるべく口にふくんでうがいだけにするようにする。
さらに、きつかった理由は気温。温度は20度くらいで適温なのですが、山ということもあって日陰で風がふくと体感温度で寒いのです。なので、歩くと身体がひえちゃうので、ちょっとでもいいので走ることを意識し、とぼとぼ登る。
ちなみに登りきるためのモチベーションとして用意していたものが71.8kmのエイドにおいていたメロンパン☆
普段は全くメロンパンはたべないのですが、このメロンパンをたべる!そこで体力回復するぞ!という質素なモチベーションで気合いをいれる。
71.8kmに14:30到着。いやはや。。関門締め切り時間10分前。。
預けていた荷物からメロンパンをとりだし、ほおばる。
本当に美味しい。
これで体力回復だ!と気合いをいれる。
次の関門は91.8kmに17時40分までに到着しなければならない。
つまり20kmを3時間。
これも数字だけみると行けるとおもうけど、
いやはや。足が痛すぎてもはやうまく歩けないです。
さてどうしようか?!とおもったのですが
考えてもしょうがないので、とりあえず走ってみる。
でもうまくスピードをあげられない。
71,8km-91.8kmは基本下り道。
なので、登りで使いきってしまった足の筋肉は、
下りで使う足の筋肉と違うので筋肉の使い方次第でまだ走れるだろうと
勝手に仮定し走る(本当か不明)
方法としては、なるべく前傾姿勢で、ふとももの側面の筋肉をつかうようにする。
登りでは基本ハムストリングとふくらはぎを主につかっていたような気がするので
そこを使わないようにする方法です。
これが意外や意外。結構走れた。
km6-7分で坂道の勢いをつかって走ったので、
71.8km-81.8kmを1時間で通過。よし!
その後の、81.8km−87kmくらいまでのkm/6-7分で走りきる事ができたのでちょっと余裕かなとおもったら、坂道がだんだん平坦になってきた。
そのため一気に速度が落ちる。
いやー、やばいな。。とおもっていたら90kmちょい手前のエイドで、
「羽根田さん、頑張れ!」と声をかけてもらう。
あれ、なんで名前しってるの?とおもったら
そこのエイドでは、ゼッケン番号から名前を調べてくれて
声をかけているようなのですが、これはかなり嬉しかった。
そこから最後のつらい登りがあり、途中に90kmの測定地点があるのですが、
なにを勘違いしたのか、そこが関門だとおもって「おお、よかった。。」と感じました。
ところが、次の関門は91.8kmなのでまだ1.8kmある。走っている時には全くきがつかないので、とにかく一歩一歩坂道を登る。
やっと登りきって、坂道をくだり、91.8km地点に近づくと、関門の看板ででており、そこでここが関門ということに気がつく。。あぶないあぶない。
91.8kmを17時30分に到着。いやはや。全てぎりちょん。
ここでも関門閉め切り時間の10分前。。
そこからは走っているのか、歩いているのか分からない速度で、
とにかく一歩一歩足を前にだす。
あたりも真っ暗になりつつあり、トンネルの中に入ると、トンネルの中には電灯がないとこなので真っ暗。この真っ暗という表現でどこまで説明できるかわからないのですが、何も見えないくらいの真っ暗です。
なので車が前or後ろからきたときにヘッドライトで
道がみえるので、そこで進む方向がどうなのか把握し、
暗闇を走る感じです。なんか不思議な気分になります。
その暗闇の中を一歩一歩走り、
遠くにゴール付近にあった簡保の宿の明かりがみえてくる。
あともうちょっと。。と思いながら、足を前にだしていく。
残り1kmになるとすれ違い方々からあともうちょっとー!という声をかけて頂く。
応援の声って本当に嬉しいです。
*1:1:坂道がずーっとつづくこと
2:足の負担がすでにピーク。筋肉がかたまってしまう筋肉痛状態